撹拌脱泡機

用語集

機械
原理
材料
状態
容器
機械
撹拌脱泡機
撹拌と脱泡が同時に処理できる装置です。
真空ポンプ
容器内から気体を排出し、真空を得るためのポンプです。排気する気体の成分によって、使用すべき真空ポンプは異なります。
真空ポンプで最も一般的なのは油回転型真空ポンプ(ロータリーポンプ)です。
自転公転式撹拌脱泡機
材料を入れた容器を傾け、高速で自転と公転をさせることで、遠心力により、容器内で対流とせん断応力を発生させ(歳差運動の応用) 、混ぜる(撹拌)と同時に泡を除去(脱泡)する装置です。
原理
遠心力
円運動のように固定点の周りを運動している物体が外向きに受ける力のことです。
回転運動のスピードが早ければ早いほど、円から離れようとする力も強くなるため、遠心力は強くなります。
回転数
1分間に何回転したか表します。単位はmin-1(旧 rpm)を使用します。
撹拌
流体または粉粒体をかき混ぜることです。
撹拌脱泡の原理
公転の回転数に対する自転比率を上げると撹拌力が大きくなります。反対に自転比率を下げると脱泡力が大きくなります。
公転は脱泡を促し、自転は撹拌を促します。
公転
ある物体がその中心軸とは別の軸を中心として、回転することです。
混合
2つ以上の異なる成分に適当な操作を加えて均質なものを得ることです。
歳差運動
回転する物体の回転軸自身がそれとは平行ではない軸まわりに回転する運動です。
真空
通常の大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間内の状態です。
真空の状態は真空ポンプを用いて容器内部の気体を排気することで得ることができます。
真空圧
真空圧とは、真空中の気圧のことです。真空は、空気分子やその他の気体分子がほとんどない状態です。真空圧は、気圧計を使用して測定されます。
真空脱泡
液材中の気泡を取り除くための有効な方法です。真空脱泡によって、脱泡効率を上げることが出来ます。
遠心加速度のことです。回転運動をする系において、物体に加わる遠心力の大きさを加速度の形で表したものです。相対遠心力(RCF)ともいわれ、相対とは地球の重力に対して何倍の力かを表します。加速度の単位Gを使用します。
自転
ある物体がその中心軸を中心として、回転することです。
せん断速度
流体において層が互いに滑り合うような変形の速さです。
大気圧
地球上の空気が地球に与える圧力です。大気圧は、高度が上がるほど低くなります。これは、空気が上空にいくほど薄くなるためです。
対流(強制対流)
流体が遠心力方向にはたらく力に自転軸方向に流れる力が加わることで、その内部で引き起こされる流動です。
脱気
液体中に溶存している気体(ガス)を除去することです。液体に溶存している気体は、液体の性質に悪影響を及ぼす可能性があります。
脱泡
液体中の気泡を取り除くことです。
捏和(ねっか)
粘性の強い液体や粘土状の材料を,強いせんだん力を加えて練る操作です。
プロペラレス
プロペラを使用しないという意味です。プロペラレスで材料のダメージを低減できます。
物質移動
固体中あるいは流体中を物質が主として拡散の作用によって移動する現象です。
材料
硬化剤
塗料や樹脂を硬化させるために使用される物質です。硬化剤には、エポキシ樹脂硬化剤、ポリエステル樹脂硬化剤、アクリル樹脂硬化剤など、さまざまな種類があります。硬化剤の種類によって、塗料や樹脂の硬化時間、硬度、耐久性などが異なります。
シリコン樹脂
ケイ素と酸素からなる高分子化合物でできた合成樹脂です。耐熱性、耐寒性、耐薬品性に優れ、また、耐候性、耐水性、耐油性に優れているため、幅広い用途に使用されています。
スラリー
汚泥や鉱物などが混ざっている液体状の混合物のことです。スラリーは、どろどろした粘り気のある状態のものが多く、含水率も高いため、その処理には高度な技術が必要になるケースが多いです。
接着剤
物と物をつなぐ(接着)ために使われる物質です。塗料やラミネート・シーリング材なども、片面を接着するという機能から接着剤の一種に含まれることがあります。
二次電池材料
二次電池(充電池)の製造に必要な原料や部品のこと。主な二次電池材料は、正極活物質、負極活物質、電解液、セパレータです。
ニュートン流体
せん断速度が変わっても粘度が変化しないものです。代表的なものに水や水飴、シリコーンなどがあります。
非ニュートン流体
せん断速度の変化で粘度が変化するものです。代表的なものにマヨネーズやマーガリンなどがあります。
有機溶剤
他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称です。
代表的なものにアルコールやアセトン、シンナーなどがあります。常温では液体ですが、一般に揮発性が高いため、蒸気となって 作業者の呼吸を通じて体内に吸収されやすく、油脂に溶ける性質があることから皮膚からも吸収されます。
溶剤(溶媒)
物質を溶解するために用いる液体物質のことです。
状態
液体
物質の状態(固体・液体・気体)の一つです。気体と同様に流動的で、容器に合わせて形を変えます。
気泡
気泡とは、液体や固体の内部や表面にできる、気体を含んで丸くなったものを指します。
気泡は、液体や固体と気体の密度の違いにより生じます。液体や固体よりも気体の密度が小さいため、気体は液体や固体の表面に浮かび上がります。気泡のサイズは、気体の量や液体や固体の粘度によって異なります。
均一
成分や密度、また品質などにムラがなく一様になることです。
つまり、異なる物質を混ぜ合わせた物質のどの部分をとってもムラがなく、性質・状態が同じにすることを均質化といいます。
すべての物質の粒子が均一にそろっている状態です。
固形物
形状が固形体である物体で、かたまった形をしているものです。
ダマ
小麦粉などの粉類が、液体で溶いたときに、ブツブツと固まってしまうことをいいます。
ダマができる原因は、粉類と液体がうまく混ざっていないことです。
沈殿
液体中の微粒子が重力に引かれて液の底に沈む現象です。このとき、底に沈殿した物質を沈殿物といいます。
動粘度
流体そのものの動きにくさを表す指標です。同じ粘度の流体でも密度が異なればその流体の動きにくさ(動粘度)は変わります。
乳化
油や水分のように本来混ざり合わないものが均一に混ざり合う状態のことです。
乳濁液
固体の微粒子が液体中に分散している混合物です。
粘度(粘質)
流体の抵抗の度合いを表す物理量です。粘度が高い流体は、粘度が低い流体よりも流れにくくなります。
紛体
固体粒子の集合体です。
通常は付着力などの粒子間相互作用が一個の粒子の重力に比べて大きい粒子の集合体をさすが、それが小さい場合には粒体といい、そのような粒体を意識的に含めるときには粉粒体ともいいます。
分散
物質を一箇所に集中していない、適度にばらつきのある状態にすることです。
ペースト
物質を細かく砕いて粘度のある状態にしたものです。具体的には、歯磨き粉、クリーム、塗料、接着剤などが挙げられます。
ペーストは、物質を塗りつけたり、接着したり、磨いたりするために使用されます。
溶解
固体・液体・気体が他の液体あるいは固体と混合して均一な状態となる現象です。
たとえば、水に砂糖を加えると、砂糖は水に溶けて均一な混合物になります。このとき、砂糖は溶媒(水)に溶質(砂糖)として溶解しています。
容器
シリンジ
注射針とプランジャ(押子)を除いた、液体を充填する筒状の部分のことです。
ディスポカップ
ディスポーザブル(使い捨て)カップ(容器)の意味です。
バッフル(邪魔板)
撹拌の流れを乱し、混合性能を促進する器具の一つです。

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